A.私の得意とするガイド分野は登攀であり、ロープを使った安全確保が必要となります。1本のロープにつながったガイドとクライアント(お客様)が、危険地帯をすばやく行動するためには、どうしても同時行動(ショートロープ)が必要となります。
ショートロープを行った場合、ある場面では、ガイドの体重のみでクライアントを支えている場合があります。ガイドが耐えられるのは、基本的には自分の体重程度。足場が良い場合でも最大90kg(ガイドの体重が65キロ以上の場合)程度です。もちろん様々なテクニックを駆使して、自重以上の体重を支えることは出来ますが、全行程でそれを実践することは難しいでしょう。それゆえより安全なガイディングを提供するには、クライアントの人数を減らすことが重要なのです。
そこで私は、自分の体重とガイド技術を考慮し、基本はマンツーマン、最大でも2名までとしました。(クライミング講習会などは除きます)
A.安全面については上記の通りですが、この他にもいくつかメリットはあります。まず、ほかにクライアントがいないので、誰にも気を使わずにマイペースで行動できます。但し天候の急変などの場合はこの限りではありません。それでもガイドは、この天候の急変などの外的要因から、守るべきクライアントの人数は1人なので、より的確に危険回避の行動をとることが出来ます。
また急な天候の悪化で予定を変更するときも、ご自身のご希望通りに変更することが出来ます。もちろん中止にすることも。オプションプランを付けるときにも、ご自身のご希望が通りやすいことは、いうまでもありません。つまり、お客様一人一人に合ったプランを作りやすいのです。
その他には、
以上のようにマンツーマンガイドは、お客様にとってもガイドにとっても、メリットが大きいのです。
A.おそらく一番デメリットと感じるのは、ガイド料金などの費用の問題だと思います。確かにマンツーマンガイドは、他の公募登山と比べ割高になると思いますが、より良い登山と安全をとるか、安い料金の募集登山をとるかということになると思います。
割高な分は、より満足度の高いガイディングの提供をお約束できますし、私のガイドプランの料金は、全てガイドの諸経費込み。ほかと比べてもさほど高くはないと思います。また得意な地域では経費の削減に努め、よりご提供しやすい料金体系になるよう努力します。
ぜひとも一度、少人数での一味違ったガイドを体験してみてください。
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